意識した方向に進む

こんにちは、ふゆあです。

今日は、人は意識した方向に進むということについて、私が気づいたことをお話しします。

バイクの一本橋の方向

教習所でバイク(自動二輪)の免許をとった人はわかると思いますが、試験の中に「一本橋を渡る」という課題があります。
長さ15メートル、幅30cm、高さ5cmの平均台を低速で渡りきるのです。

大きなバイクで細い橋を渡るのは、とっても怖いんです。おっかなびっくり、フラフラフラ〜。高さ5cmだけど、落ちたくない!って、つい下ばかり見てしまいます。どんなに下を見て気をつけていても、落ちるのです〜。怖い怖い。

この一本橋を渡りきるには、コツがあります。それは、顔を上げて、渡りきった先に自分の目標物を作って、自分が進む先から目をそらさないことです。すると不思議なことにぶれなくなり、結構安定して操縦できます。何度か繰り返すとコツがつかめて、あまり怖くなくなります。

歩きスマホの方向

目標に向かって進むといえば、普段道を歩いて気づいたことがあります。
前方からスマホを見ながら歩いてくる人がいました。まだかなり距離がありましたが、このまま進むとぶつかりそうな位置にいたので、私は右か左にちょっとずれました。すると、不思議なことにスマホの人は、ずれた私に合わせて自然と進行方向をずらしたのです。結局、私にぶつかりそうになりました。

このことに気づき、私は何度も実験&観察しました。ほぼ100%、スマホの人は前方にいる何か(私)に気づいて自然に方向をずらします。

これは私に引力があるからではなく(笑)、人は進行方向の先をぼんやりとでも意識していれば、そちらに進むようなセンサーがある、ということでしょう。バイクの一本橋の目標物とちょっと似ていますね。

霧と晴れ

これでふと、思い出しました。私が中学生の頃に白馬岳を登った時のこと。両親の友人で登山が趣味の方に誘われて、初めて本格的な登山を経験しました。白馬岳がどんなところかわかっていないし調べてもいなくて、なんにも考えずにただその方の後について登っていました。

途中から残雪が現れ、夏なのにすごいなぁと雪に触ったり(それだけ標高が高いことに気づいていない)、やっと着いた山小屋の缶ジュースが360円もすることに驚いたり(それだけ標高が高いことに気づいていない)。

山小屋で一泊して、次の日は悪天候。すべて白い霧に包まれた中、細い道を登山者1列になって進みました。ただただ真っ白な世界の中、まわりの景色が見えないので自分がどんなところを歩いているのかもわからず、ひたすら前の人について行ったのでした。

帰宅して、お土産に買ったポストカードセットをパラパラ見ていたら、すごい一枚を発見!山道の左右が急斜面になっていて、少しずれたらゴロゴロ転げ落ちそうな尾根の写真。私が歩いていたのは、ここでした!

当時は全部真っ白だったので平地が続いてると思っていたけど、なんて危険と隣り合わせのところを歩いていたのでしょう。もし晴れて景色がよく見えていたら、急斜面ギリギリの山道にそうとうビビったことでしょう。それと同時に、素晴らしい絶景も楽しむことができたことでしょう。

自分の歩く道

自分はどこに進みたいのか。私はそれがわからずに、何度もうずくまって動けなくなりました。それはまるで、ただただ真っ白な霧の中にいるようなものでした。自分にはよく見えなかったけど、本当は自分のまわりに急勾配も素晴らしい景色も確かにあったのですよね。

自分以外に答えを求めて探し続けている時は、下を向いて歩き、前方に感じるぼんやりした何かに吸い寄せられるように歩いていました。自分では行動しているつもりでも、無意識に流されていたのです。スマホの中には自分に響くヒントがあります。けれどそれは、自分自身ではありません。

進む先の目標物を決めて、顔を上げて、進む先をクリアに見ることができたら、たとえ細い一本橋でも渡ることができます。

自分で選んでいる

霧の中も、歩きスマホも、目標に向かってバイクを走らせるのも、どれも自分で選んで経験しています。今がどんな状況でも、きっと学びたいことや経験したいことがあります。今の経験はもう十分だと感じるなら、新しい道を選んでいいのです。チャレンジです。

新しい道を選ぶのは難しいですよね。新しいことって不安だし、どうすればいいかわからない。チャレンジしてみたい気持ちはあるけど、今の慣れた状況でいる方が楽ですよね。

そんな時は、穏やかでやさしい自分でいられる時間を増やしたらどうでしょう?目標物がはっきりしなくても、ぼんやり意識した方向に自然と進むようになっているならば、好きな自分でいられるようにだけ意識していればその方向に進むはずです。ぜひ、自然に進む方向の実験からチャレンジしてみてください。

それと、うずくまっている時間が長いと、目標物は素晴らしいものにしなければと思いがちです。だけど、ずっとうずくまっていたのなら、急には動けません。ゆっくりゆっくり。最初は幅が広くて距離の短い一本橋から始めればいいのです。例えば…りんごを買うことから始めるとか。

自分で選んでいるって意識できると、俄然、楽しさ倍増ですよ。ぜひ、楽しんでやってみてくださいね!

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