無理しなくていい

私は体が弱かったし
せめてちょっとでもよくなるようにって
いろんなことをあきらめて、我慢して、
それでやっとやっとで生きていました。

そんな時間がかなり長かったので
「無理しなくていい」
と言いたいです。

人より体の弱いあなたに、
そう言いたいのです。

いろいろがんばったら元気になる人もいます。
そういう人は、丈夫なんだと思います。

だけど、体の弱い人は
がんばって元気になる、なんてことしてたら
その後、無理がきかなくなってもっとしんどくなるのです。

そして、また落ち込むのです。

ちょっと元気になったからって
嬉しくなって普通の人みたいにして
そんなこと 本当は難しいって体が反応して
ぐったりして またやっちゃったって落ち込んで
自分やまわりを責めたくなったりして
そういう自分がまた悲しくなったりして。

体が弱い人は
じっとしてなくちゃいけない時間が長いから
いろいろ考えます。

まわりと同じにはやれないから
いろいろ工夫します。

アンテナの感度をよくしないと
この世界で生きていくのは大変だから
丈夫な人より感性が鍛えられるんじゃないかなあ。

私はね、そういうあなたの感性が、ステキだと思うのです。
やさしくて、繊細で、美しい、豊かな感性だと思うのです。

表現の中でなら、あなたは自由に羽ばたいて
くるくる踊ったり、笑い転げたりしても平気ですから
思う存分、表現してください。

あなたのその感性で表現されたものに
救われる人がいるのだと思います。
あなたの表現を、待っている人がいるのだと思います。

だから、どうしても、無理をしないでください。

夢中になるのは、いいのです。
それでクタクタになって、倒れても、
あなたはまた起き上がりたくて、養生します。

それは、新しいチカラを蓄えるような養生になります。

無理をするのは、表現さえも消えてしまうような
生きるチカラを削ってしまうようなことです。

そんな無理は、しないでください!

あなたの表現というのはね、
ただ生きていて、ニコッと笑うだけでも素晴らしいものです。
それだけで、ハートを射抜かれてしまいますよ。

そういう笑顔は、無理をしていたら出せません。
無理しなくていいのです。

だって、だって、って思いますか?
あなたが無理をしなくてもいい方法は
きっと、いくつもあります。

あなたが無理しなきゃ成り立たない世界なんて
そのほうがおかしいのです。

バリバリの健康体にならなくてもいいから、
せめて、あなたがホッとして、ニコッと笑える世界になりますように。

繊細でやさしいあなたが
穏やかな気持ちで過ごせますように。