卵巣のう腫に困った頃のこと

暑い日が続きますね。
体調管理するのもどうしたらいいか、困ってしまう暑さです。

私が気をつけているのは、あまり冷たいものを取りすぎないこと。
冷たいものをとると、内臓は機能を通常運転に戻すためにとても負担がかかります。

せめて、冷たいものをとったら温かいものをとるのもセットで。
そんなちょっとした工夫で、体の負担を軽減することができます。

冷たくて甘いものは暑い夏のお楽しみですが、元気に楽しみ続けられるように、うまくお付き合いできるといいですね。

私は自分や家族の病気もあって、健康系、それも自然治癒力を活かすようなことを意識して日々を元気に過ごしています。

そんな私ですが、以前は当たり前のように不調があれば病院に行っていました。仕事が忙しくてしんどいときには、高い栄養ドリンクで乗り切ったり病院で点滴を打ってもらったり。それが元気になる特効薬だと思っていました。

だけど、ふとしたことで、病院がなんでも直してくれるわけじゃない、と気づきました
そのことについて、書きますね。

右下腹に痛みが

新卒で働き始めた頃、車で営業に回っていました。ある日、ちょっとした段差で右の下腹にズキーンと差し込むような痛みが走ってびっくり!なにか振動があるたびに、右下腹がズキンと痛みます。

これはなにが起こったのだろうと不安になり、病院で診てもらいました。

その結果、右の卵巣がたまごサイズくらいに腫れている、卵巣のう腫でした。
卵巣は、本来はくるみ大(2~3cm)くらいだそうです。

「様子を見ましょう」と言われました。

とんでもないです!このままの状態で様子を見るって、なんのために!?こんなに痛いのに、なんの手当もないなんて。

すぐにちがう病院に行きました。

いくつか病院を巡り

新しく行った病院でも同じく、「卵巣のう腫」で「様子を見ましょう」と言われました。なんで!?痛くて困っているから病院に来ているのに、どうして様子を見ることになるの???

また、ちがう病院に行きました。

ちょっと大きな病院で、初診で予約も取れず、午前の診察の最後に診てもらうことに。ただ、その待ち時間が長すぎて、私は具合が悪くなりました。座っているのもつらくなり、待合室のイスに横になろうとしたときにやっと呼ばれて、お医者さんの前でもぐったりしていました。

若い女医さんは私の受け答えがどんよりしていたのがお気に召さなかったようで、不機嫌そうにしていました。具合が悪い様子って、なかなか伝わりにくいものですね…。

そこでもやっぱり、「卵巣のう腫」で「様子を見ましょう」と言われました。私はぷんすか怒っていました。イスに座るだけで、ズキーンと痛みが走るのに!どうにかならないのか!

権威を教えてもらい

悲しいし痛いしどうしたらいいんだ!とわーわー騒いでいたら、「婦人科系で有名な権威のお医者さんがいる」という病院を教えてもらいました。ここが最後の砦か。ここでやっと私の痛みが楽になるのか。

誰だって、体調不良で病院に行くのは気が進みません。初めての病院は、説明することも多くてしんどいものです。そんなしんどさをいくつも繰り返し、やっと私の右下腹の卵巣のう腫が楽になるのかと、ドキドキしながら診察を受けました。

権威と言われるおじいちゃん先生は、診察結果をこんな風に伝えてくれました。

「あんだな、こいづはそのうぢぐるぐるねじれで、死ぬほどいだぐなって、救急車で運ばれで、切るんだど」

(翻訳)「患者さん、この卵巣のう腫はやがてねじれて、とても痛くなるでしょう。その際は、救急車で運ばれることになり、切除することになります」

大きい病院だったんだけどなあ。なんであんなじじい(失礼)を権威なんて呼ばせてたんだ。

20代前半、若くてとんがっていた私は怒り爆発でした。

理解した

そして、理解しました。

「ああ、そうか!病院では治せないんだ!!!」

私は右下腹(卵巣のう腫)が痛くて病院に行きましたが、この程度の腫れでは病院でできることがないのですね。もっとひどくなったら、対処できるってことです。

その時の私の卵巣のう腫の状態でケアできれば、私の苦しみも軽く済むはずです。だけど、軽度の症状に対して、病院でできる治療法がないのですね〜。

いくつかの病院に行き、最終的にその道の権威と呼ばれる先生の診察を受け、

「症状があってしんどいのはわかるけど病院では治療法がなくて治せない、というときに、『様子を見ましょう』と言うんだ」

と私なりに理解できました。

覚悟を決めた

自分が治せないことを素直に言えずに、患者に心的ダメージを与えて自分の力を強そうに見せつけるという、とてつもなくカッコ悪い医者に出会えたことで、私は「ならば自分でなんとかしよう!」と覚悟できるようになりました。

病院ではこの痛みは治らないんだとハッキリ理解できたことで、私の気持ちもキリリと引き締まり、なぜかそれから右下腹の痛みはなくなりました。あのカッコ悪い医者の呪いのような言葉にひっかかってたまるか、という気持ちでした。

何度思い出しても怒りが湧いてくる経験でしたが、そのお陰様で自分の体調は自分でなんとかしようと学ぶようになったのですよね。今思うと、あのカッコ悪い医者は私の人生の中の名脇役の1人、と言えます。あんなイヤな役をがんばって演じてくれたこと、感謝しています(^_^)

自分でできることもある

その後、民間療法や中医学を見聞きして学び、自分で自分をケアできるようになり、卵巣のう腫は悪化もせず痛みもなく、今も私と共存しています。

あの当時の私はまだ詳しいケアの方法などわかっていませんでしたが、「病院には世話にならん!」と決意して過ごしていただけで痛みが引いたのはおもしろいですね(^_^)

体にとってどうしてあげるのがいいか、陰陽五行や中医学を参考にして、体質や季節にも対応しながら、症状が軽いうちに自分でケアできる方法がいくつもあります。調べるといろいろあるので、いろいろ試して自分に合ったものを見つけるのがオススメです。なぜなら、ライフスタイルや体質はひとそれぞれで違うからです。

ちなみに私は、お腹を冷やさないようにしたり、温灸を使ったり(三陰交や足三里や湧泉)、早く寝たり(これは難しかった)、姿勢をよくしたり、軽く運動したり、乳製品・卵・砂糖を少なくしたりしました。

食べものについては、大森一慧さんの本を一番参考にしています。
新訂版がいいです。ちょっとした不調も食べものでなんとかできて、何度も助けられました。

症状が軽いうちに自分でなんとかできたら最強です。

簡単には言えないことですが、それでも、症状が重くても自分の体の細胞は生まれ変わりますから、大丈夫です。と私は言いたい。

医療とも上手にお付き合いしながら、自分の細胞とも仲良くして、たった一度の自分の人生を思う存分楽しんでいきましょう(^_^)

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